出産後に愛される夫と愛されない夫の分かれ道は?

出産は女性にとって人生の一大イベントの一つです。長い間お腹に命を宿し、出産では痛みに耐えながら命がけでの出産になります。生命の誕生はとても素晴らしい事ですが女性にとっての負担は大きいものです。女性が出産で頑張っている中旦那としてどのような行動をしていれば喜ばれるのか、どのような行動をしていたらイライラとされてしまうのか…運命の分かれ道は身近にあるのかもしれません。男性側が悪気はなかったとしても出産後は情緒が不安定な気持ちがありますのでちょっとした言動が目についてイライラとされてしまいかねません。

名ばかりの「イクメンパパ」ならないように、出産後からイクメンパパへの道が始まっています。注意点をよく見ながら行動をして妻に愛される夫を目指しましょう。

産後クライシスという言葉を知っていますか?

産後は、夫婦の生活の中に、子育てという重大で新たなミッションが加わります。夫婦ともに、子育てをするなかで、今までの生活との違いに戸惑うことがあります。

特に乳幼児の子育てを担うのは妻側ですが、妻側としては子育てで忙しいのに、夫が子育てを理解してくれない、子育てを優先せず仕事やプライベートを優先するなどの不満を持ち、夫に対するいら立ちを募らせることがあります。
夫側は、子育てをしたくても何をすればいいかわからない、産後妻は子どもにかかりっきりで自分に興味がなくなった、仕事が忙しくて子育てができないのは仕方がない、などと考え、妻に対する関係で悩むことがあります。

産後クライシスに陥っている夫婦の症状としては、次のようなものがあげられます。

  • 些細なことで配偶者にイライラする
  • 配偶者に対して愛情を感じなくなってしまった
  • 感情のコントロールができず攻撃的になる
  • 配偶者との触れ合いが苦痛に感じる
  • 夫(妻)からの愛情を感じられず冷たくされていると感じる
  • 夫が外出ばかりで家におらず、家事・育児に非協力的で不満がある
  • 妻が子どもにしか目を向けず自分を放置していることへ不満がある
  • 妻がいつもイライラしていて攻撃的になり、家にいてもくつろげないという不満がある

このような感情について我慢し、抑え込んで自分で処理しようとすると、精神的に疲弊し、話し合いにより歩み寄りをしようとする気持ちもなくなって、さらに夫婦関係が悪化するおそれがあります。
これは産後クライシスかな?と思ったら、冷静に夫婦の現状を把握して、対処するようにしましょう。

産後クライシスの解決方法で一番大切なのは「協力して育児や家事を行うこと」です。育児に追われて自分の気持ちに余裕が持てなくなってしまっている状況が続くと精神的により不安定になります。では旦那としてどのようなサポートが必要になってくるのか次から解説していきたいと思います。

出産後 妻から愛されるには… ① 子供の話を真剣に聞いてくれる

夫が仕事に出ている間は妻は一人で育児を頑張ってくれています。出産でも大変であったのにすぐ慣れない育児に日々追われていきます。そんな中、育児の悩みや不安なども出てくるでしょう。仕事で疲れて帰宅をしている気持ちはわかりますが日中の出来事を聞いてあげましょう。「大変だったね」「おつかれさま」「頑張っているんだね。」。日中の話を聞いてこんな言葉をかけてもらえると、妻は、身体は疲れていてもエネルギーが沸いてきます。

夫の方から話しかける時、「今日どうだった?」とざっくり聞くよりも、「今日は(赤ちゃんは)たくさん寝てくれた?」「体の調子はどう? 少しは横にになれた?」などと具体的に質問する方が、話が続きやすくなります。妻が、「なかなか寝てくれない」などと赤ちゃんの様子を相談した時にも、「こうすればいいんじゃないの?」「赤ちゃんなんだから仕方がないよ」という「解決」よりも、「どうしたらもう少し負担を減らせるかな」と一緒に考えてくれることに心強さを感じることも。答えを出すよりも「一緒に考えてくれる、悩んでくれる」ことを確かめたい気持ちもあるのかもしれません。

出産後 妻から愛されるには…  ②子供を連れて出かけられる夫

日中、たとえかわいいわが子であっても、泣いて全然寝ない、全然ミルクを飲まないという事が続くとストレスが溜まっていくものです。そんな中一人の時間を作ってあげることができる夫は良き夫になれるでしょう。授乳以外は夫もできるという認識で「手伝う」ではなく「育児に自分も参加する」というスタンスで妻をサポートしましょう。育児は2人で協力するものです。育児にはノータッチな夫ではイクメンにはなれません。オムツ替えが不安、ミルクのあげ方が不安という気持ちは妻も一緒ですが経験値を積んだり日々の様子を見て学んでいます。他人事のように大変そうだなではなく、どうやってやればいいのか一緒に考えたり教えてもらいながら育児に参加をすると妻から良き夫として思ってもらえます。

また妻としても夫に対して高い理想を求めすぎない事が大事です。協力をしてくれようとしている夫もやる気になっていても指摘ばかりをされてしまうとやる気が軽減して協力がしづらくなってしまいます。

例えば「夜泣きでほとんど寝ていなくて、体がしんどい」「慣れない授乳で胸が痛くて大変」など、夫に知っておいてほしい心身の状態はきちんと言葉で伝えてみましょう。「見ただけで具合が悪いのは分かるはず…」という気持ちは呑み込んで、夫には何でも言葉で説明することを心掛けましょう。
妻側からすれば「見れば分かるでしょう」という状態も、言葉にしなければ夫には理解しづらいようです。察してという気持ちも分かりますが言葉にしないとどのような心境であるのかは分かりませんので言葉にして伝えるようにしましょう。

出産後 妻から愛されるには ③デートに出かける

結婚して一つ屋根の下で過ごすようになると、夫婦の関係性も恋人から家族へと変わってきますよね。さらに、子どもが生まれると、子ども中心の生活になり、夫婦2人きりで出かける時間はなかなかとれなくなるもの。祖父母や保育園、ファミサポなどの施設に預けてたまには2人きりの時間を作ってみるのもいいのでは?

夫婦でデートに行く必要があるのかと疑問に思う方もいるのかもしれませんがメリットは実は沢山あります。

  • 普段できない話もしやすい
  • お互いを尊重する意識が生まれる
  • 共通の思い出ができる
  • 美味しい食事やキレイな景色でリフレッシュできる
  • カップル時代の気持ちを思い出せる
  • 一緒に計画すれば子どもを預ける大変さを実感できる
  • 帰宅後に子どもがよりかわいく見える

育児中の夫婦のデートにはポイントは「無理のない行動プランを立てる」、「ちょっとしたおしゃれをする」、「デートの目的を設定する」の3つです。

無理のない行動プラン

育児中のリフレッシュとしての意味もある夫婦デートですから、プランは無理のないように。
わざわざ遠出しなくたっていいんです。近くのカフェでお茶をするといったプランだって充分素敵です。大切なのは詰め込みすぎず、ゆったりした気持ちでコミュニケーションをとること。「快適さ」を優先して、無理のない夫婦デートを楽しんでください。

ちょっとしたおしゃれをする

お互いにデートという意識を持っていつもより少しだけおしゃれをすること。育休中や専業主婦で常に子どもといると、メイクをしてヒールのある靴を履く機会は本当に少ない…でもたまに、デートのために自分を整えると気分が上がります。旦那さんもシャツを着て、髪をセットして。お互いにちょっとおしゃれをすることで、2人のための時間という気持ちが高まって楽しく過ごせますよ。

デートの目的を設定する

せっかくの夫婦デートですから、「〇〇で食事をする」、「〇〇を見に行く」といった目的を設定しましょう。目的がないと時間を有効に使えませんから、事前に話し合っておくのがおすすめです。

  • 見たかった映画を見る
  • 静かな雰囲気のレストランへ行く
  • 日帰り温泉でリラックス
  • 夜景やイルミネーションを見に行く

思い出の場所へ行く

などのデートの目的を設定することによりダラダラと時間を無駄にすることなく充実して過ごす事ができます。子供を人に預ける事に不安があるかと思いますが早いうちから子どもを預ける手順や大人だけの時間を作る練習は、しておいた方がいいです。

遠方の友達の結婚式やどうしても出たい同窓会、親族に不幸があった場合など、子どもを預けて出かけなくてはならない機会はやってきます。そうしたときの練習と考えて、家事代行サービスをセットにしてデートプランを考えるのをおすすめします。自分やパートナーにほっとできる時間を作ってあげるのは、悪いことではありません。むしろ、心身の健康を考えたら早いうちに対策した方がいいですね。

出産後 妻から愛されるには 仕事の日も家事育児を分担してくれる

まず、育児とはどのような事をしているのか知りましょう。ただ子どもをあやしているだけではありません

・授乳(ミルク)
母乳育児かミルク育児かの違いや、赤ちゃん自体の性格や体質などの個人差にもよりますが、赤ちゃんは1.5時間~3時間おきの授乳が必要だと言われています。
母乳育児のママは、特に初産の場合は赤ちゃんが満足する十分な母乳が出ないこともあります。母乳の量や、ママの体調次第でミルクも上手に利用していきましょう。ミルクは作りおきができないので、その都度適量を作ります。
ミルクの作り方(調乳方法)は、産前の両親学級で学んだり、ミルク缶に記載されていたり、育児雑誌などで知ることができます。ママの場合は、お産後の入院中に、分娩施設内で開かれる調乳講座などで学べる機会もあります。

・おむつ替え
個人差もありますが、生後まもない赤ちゃんは、おしっこやうんちを1日15回~20回ほど行うと言われています。おむつが濡れたり汚れたりするたびに新しいものと取り替え、患部を清潔に保ちましょう。布おむつを使う場合は、洗濯をして常に新しいものを用意しておきます。
おむつの替え方は、産前の両親学級で学産前の両親学級で学ぶほか、育児雑誌などでも知ることができます。ママの場合は、お産後の入院中に、分娩施設内で助産師などから教わる機会もあります。

・沐浴
赤ちゃんは新陳代謝がとても活発です。体を衛生的に保つために、沐浴は欠かせません。
生後1ヶ月までは抵抗力が弱いため、気温が温かい日中のうちにベビーバスなどで5分程度の沐浴を行います。生後2か月目からは大人と一緒のお風呂での入浴が可能ですが、湯船に浸かりすぎないよう5分程度で済ませましょう。
前後に風邪を引かないように、ベビー服を脱がせてから沐浴上りまでの手順を手際よく行えるよう、あらかじめ準備しておきましょう。
また、親子のスキンシップとして、赤ちゃんの全身のチェックができるなどの点としても、沐浴は大切なお世話の一つです。
沐浴の方法は、産前の両親学級で学ぶほか、育児雑誌などでも知ることができます。ママの場合は、お産後の入院中に、分娩施設内で助産師などから教わる機会もあります。

そのほかにも、生後一週間前後を目安にへその緒が取れますが、沐浴後には必ずおへそのお手入れをします。また爪もすぐに伸びるので、専用の爪切りばさみなどで切りましょう。耳、鼻の入り口も綿棒で優しくふき取り、清潔を保ちましょう。

ざっと挙げただけでもとても長い文章になってしまいましたね。それ以外にも衣服を着替えさせたり寝ている時は呼吸をちゃんとしているのか家訓んをしたり散歩に連れて行ったりなど育児は終わりが見えないものです。

その中で旦那さんができる家事は一体何なのか…

・買い出し
料理が苦手な旦那さんは、食材などの買い出しを担当しましょう。産後は外出もままならない奥さんの代わりに、足りないものや食材を買いに行きましょう。買い出し時に、冷蔵庫の中身を思い浮かべるようにすれば買いすぎなども防げるようになります。

・洗濯
赤ちゃんは、母乳やミルクを吐き戻したり、おしっこやうんちが下着や服に漏れたりして、1日に何回も着替えます。洗濯回数も量も増えるので、気が付いた時に旦那さんも洗濯機を回す癖を付けましょう。


・洗濯物を畳んで、しまう
家族が増えると、畳む洗濯物もぐんと増えます。赤ちゃんの下着や服は洗う回数が多いため、使いやすいように畳んでおくのがママの負担を減らすポイントです。こまめに畳み、都度しまうことで、洗いあがった服にホコリやダニが付着するのを防げます。

・掃除
お部屋のほか、お風呂やトイレの掃除は運動量が多く産後の奥さんには大きな負担になります。旦那さんが率先して行うことで、清潔な環境が保てます。

・ゴミ出し
紙おむつを使用している場合、おむつゴミは非常にかさばって重たく、ゴミ出し作業が力仕事になります。おむつだけではなく家じゅうのゴミを集め、分別してまとめ、ゴミ捨て場に捨てに行き、新たに家じゅうのゴミ箱に新しいゴミ袋をセットするまでを行いましょう。

・沐浴
ベビーバスや湯船を掃除し、お湯を張って、赤ちゃんの着替えなどを用意するなど、一連の流れにもたくさんの準備があります。2人で協力し合いながら、赤ちゃんに風邪を引かせないことを優先に、手順をスムースに行いましょう。

・おむつ替え
一度手順を覚えると、取り組みやすい育児です。紙おむつやおしりふきがなくなる前に買ってくるなど、必要なものの備えにも気を配りましょう。

・抱っこ
抱っこは親子にとって大切なスキンシップです。赤ちゃんが泣いたときだけでなく、時間があれば積極的に抱っこしてあげましょう。お互いの絆が強くなり、赤ちゃんの情操教育にも役立つと言われています。

育児に協力をするというわき役ではなく、授乳以外は旦那さんが率先して動けるように活躍しましょう!

男性の家事や育児は、女性から見ると気になることも多いですよね。
洗濯をしてくれても乾いたら放置されていたり、子供をお風呂に入れても洗い方が雑だったりと、その出来栄えに眉をひそめる場合もありますよね。
しかし、普段家事をしない夫が家事をしたというだけでも進歩。出来は6割でOKだと考えるのがベターです。細かい部分まであれこれ口を出してしまうと、せっかく芽生えた夫のやる気を無くしてしまいます。夫が手伝いにやる気を見せたら、まずは継続してもらうことをゴールに見守りましょう。

まとめ

いかがでしたか?育児は終わりが見えないもので子供の成長がとても早く感じます。育児に参加をする機会が少ないと赤ちゃんのかわいい瞬間を見逃してもったいないです。育児は大変なこともありますがそれに増して子どもが愛おしく感じたり身近で成長を感じられ喜びを感じられます。夫婦は育児をしていく上で大切なパートナーです。お互いを思いやりながら育児を楽しんでいけると夫婦感も良くなる事でしょう。