食い尽くし系・食べつくし系の人に困っていませんか?楽しく食事をするにはどうすればいい?

あなたは「食い尽くし系」「食べつくし系」と呼ばれる人たちをご存じですか?

普通は、誰かと一緒に食事をしている時は、その場にいる人に平等に食事が行き渡っているか注文する量やとり分ける量などに気を遣うものですよね?

また、人が食べているものや買ってあるものを断りもなく勝手に食べたりしませんよね?

 

「食い尽くし系」「食べつくし系」の人たちは、そういったことは気にしません。

食事をする上で人のことまで考えることはせず、人の分まで食べたりすることに罪悪感を感じない人もいるのです。

これらは極一部のことですが、食事においてこういった人に困った経験がある人は意外と多いようです。

 

食事は生きていく上で不可欠のことです。

食事においてのマナーもそうですが、せっかく一緒に食事をするのに楽しくできないという苦痛は想像以上に大きいです。

好きだった友達や恋人も、食事が原因で幻滅してしまうということも少なくありません。

 

もしかしたらあなたの周りの人の中にも食い尽くし系がいるのでは?

または、あなたも食い尽くし系だと思われている可能性も?

 

今回、そんな「食い尽くし系」「食べつくし系」と呼ばれる人の特徴や心理についてまとめてみました。自分や周りの人の行動をチェックしてみて下さい。

 

 

 

 

食い尽くし系・食べつくし系の特徴

 

「一口ちょうだい」とすぐ言う

 

この言葉は、仲良しの友達や恋人などの間ではコミュニケーションの一種として捉えられている部分もありますが、反対にあまり良い印象を受けない人もいるのではないでしょうか?

「一口ちょうだい」と言われて、はっきり断れる人はなかなかいないと思いますし、シェアすることに抵抗がある人もいると思います。

食い尽くし系の人は、こういった人たちの気持ちを察するということがなかなかできません。

自分は買わずに一口もらう」や「自分は違うものを頼んで一口もらう」が当たり前のように考えている傾向があります。

 

 

 

 

人のものを勝手に食べる

 

食い尽くし系の人は、自分の食べ物ではなかったとしても、お腹が空いていると見境がなくなってしまいます。

自分のご飯がまだ残っているにも関わらず、目の前で人のものを勝手に食べたり、いない隙に食べたりするようです。

冷蔵庫にあれば、名前を書いていても他人の食べ物を食べてしまう人まで・・・。

普通なら、人のもを勝手に盗ることは、物や食べ物に関係なくいけないことだと理解はしているはずですが、食い尽くし系の人たちは、目の前に食べ物があると抑制がきかなくなり、衝動的に食べてしまうということです。

 

 

 

 

配分を考えずにたくさん食べる

 

家庭での食事やレストランなどで、大皿で出された食事をとり分けるといった場面はよくあると思います。

食べ尽くし系の人はとにかく食べることが大好きで、お腹いっぱいになるまで食べたいという衝動を抑えることができないため、出された料理の配分を考えずに人の分まで食べてしまいます

自分が満足できなければいいので、周囲からどう見られているかは気にしません。

 

 

 

 

好きなものだけ食べる

 

食い尽くし系の人は、食べ物なら何でもいいというわけではなく、自分の好きなものばかり食べ尽くし、嫌いなものは一切食べないという特徴もあります。

そのため、食い尽くし系の人が好きなメニューなら、たとえメイン料理であってもデザートであっても容赦なく先になくなってしまい、その料理を食べる事ができず不満を抱える人が現れてしまいます。

大人数で食事をする時は特に、そんなことをされては気分がよくありませんよね。

食い尽くし系の人は、食事のバランスを考えることはありません

 

 

 

 

 

 

 

食い尽くし系のエピソード

 

 

食い尽くし系の人たちの特徴をご紹介してきましたが、「本当にそんな人いるの!?」とびっくりされた人も、「私の周りにもいるいるそんな人・・・」と思った人もいると思います。

なかなか本人に言えないことも多いとは思いますが、不満を抱えている人もたくさんいるようです。

そんな心の声を少しご紹介します。


 

 

 

目先の食べ物に集中すると、後のことが考えられず、「人のために残す」ということが考えられないようです。

 

 

 

 

 

食事の内容に関わらず、どんなものでも人が食べていると美味しそうに思えてしまうのでしょうか?

また、食べ物に対する独占欲が強いこともわかります。

 

 

 

 

 

「初めて食べたもの」であろうと「人のもの」であろうと、その食べ物のメインディッシュを平気で持っていかれると腹立たしいですよね。

 

 

 

 

 

食い尽くし系特有の「無意識」がここでわかります。

 

 

食事は毎日のことですし、食費のことや食事を作る手間もあり、やりくりをすることはとても大変です。

「食べ物の恨みは怖い」なんて言いますが、食い尽くし系の夫にうんざりして離婚なんてことになったり、友達との関係が悪くなることは避けたいですね。

 

 

 

食い尽くし系・食べつくし系の心理

 

ストレスを感じやすい

 

精神的なストレスは脳に伝わり、それを解消しようと何かの行動にうつすように脳が命令します。

よく「疲れているときは甘いものを欲する」と言うように、人はストレスを溜めると、ついつい「やけ食い」など、過食に走ってしまう傾向もあると思います。

食べ物を食べて、ストレス発散や満たされた気持ちを感じた成功体験が忘れられず、異常に食べ物に執着してしまうことが、食い尽くしの原因になっている可能性もあります。

 

 

 

 

食べ物に愛情を求めている

 

ストレスを埋めることと同じように、食べ尽くし系の人は食べることによって、満たされていない愛情を補っているという心理的な傾向あります。

普通の人にとっては、体をつくるための栄養を摂取をすることがメインの食事ですが、食い尽くし系の人たちにとっては、食べ物がまるで愛する人のように、自分の欲求を満たしてくれる特別なものなのです。

食事に対する価値観が大きく異なっていることがわかります。

 

 

 

 

人のものが欲しい

 

純粋に「自分が食べたい」という気持ちもありますが、「あの人が食べているものが美味しそう」「あの人のものが食べたい」と、他人が持っているものを欲しがる心理があるようです。

「隣の芝生は青く見える」なんて言葉もありますが、食い尽くし系の人たちの心理には、それに近いものがある様子です。

だからこそ、自分のご飯がまだあるのにも関わらず、人のご飯を食べたがったり、勝手に食べてしまうという行動に結びつきます。

 

 

 

 

病気の可能性も

 

何度注意しても他人の気持ちを考えることができず、自分の気持ちをコントロールすることも難しい、「異常なほどの食べ物への執着心」は、もしかしたら発達障害摂食障害などの精神的な病気である可能性も・・・。

本人が自覚することは難しく、食べ物への執着は周りの人から見ても、正常と異常の判断がつきにくいことでもあります。

食べることで精神が満たされる、ストレスが緩和するということは、誰でもある心理状態ではありますし、過食の原因が何なのか判別することが難しいと思います。

しかし、隠れ発達障害と言われるものが子供だけではなく大人にも現在たくさんいるので、食べ尽くし系のような行動はそれが原因である可能性もあります。

 

 

 

 

 

食い尽くし系・食べつくし系の人と楽しく食事をするには?

 

本人にはっきり伝える

 

周りの人がやってしまいがちで、あんまりやらないほうが良いことは、「こらこら、すぐ食べちゃうんだから〜」「この子いつもそうなんだよ~」などと、笑いでその場を軽く済ませてしまったり食いしんぼうキャラクターのようにしてしまうことです。

そうすると、本人も周りの人を「食べても許してくれる人だ」と判断し、行動がどんどんエスカレートしてしまいます。

 

真面目な表情で、

「勝手に食べるのは不快だからやめて」

「食べたいなら自分で注文して欲しい」

「人の分まで食べないでほしい」

などと、真剣な雰囲気を作って伝えましょう。

 

真剣に怒られると、本人も「嫌われたくない」という気持ちで態度を改めるかもしれません。

 

 

 

 

前もって食事に関するルールを決めておく

 

食べ尽くし系の人は、普段の自分のスタイルが当たり前と考えている人も多いので、食事に関するルールを作ってあげるのもいいでしょう

普通の人は絶対にやらないことなど、一般的なマナーを意識させることが必要です。

 

  • 食事中に人の食べ物には箸を伸ばさない
  • 作り置きなどあらかじめ一人分が決まっている場合は、それ以上食べない
  • 冷蔵庫の名前が書いてあるものは絶対手をつけない
  • 決まった食事の時間以外は食べない

 

など、具体的なルールを決めて、ルールを破ったときにはペナルティを与えるのも良いと思います。

 

 

 

 

食べ物がたくさんある状況をつくらない

 

目の前に食べ物があると全部食ベてしまいますので、その状況を作らないことが大切です。

食材はすぐ食べる分の量しか買って来ないことです。

また、炊く前の米や乾麺もそうですが、野菜や生の肉・魚などの食材は調理しなければすぐに食べられないので、料理もそのとき食べる分だけ作りましょう。

お菓子やパン、冷凍食品でチンしたらすぐ食べられるものなど、すぐに開けて食べられるものは避けた方が良いです。

 

 

 

 

病院の受診を勧める

 

食い尽くし系の人は、自覚がないケースがほとんどなので、よほどの症状で周りの人も困っている場合は、病院でのカウンセリングを利用してみることもお勧めです。

自覚がないからこそ、自分の努力だけで行動を改めるのは非常に難しいことが考えられるので、そんなときは専門家に頼ることが一番の近道となるかもしれません。

そもそもの原因が、発達障害摂食障害などの精神疾患が関係していると、どうしても素人の考えや言葉を伝えるだけでは対処できないからです。

病院で専門医から直接アドバイスを受けたり、正確な診断名をもらえれば、本人も事の重大さを自覚し、改善に向けて真剣に取り組むことができると思います。

悩んでいる人は、抱え込まず相談してみましょう。

 

 

 

 

【番外編】食い尽くし系・食べつくし系に関するこんなスカッと動画も・・・

 

 

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「食い尽くし系」「食べ尽くし系」という言葉を初めて聞いた人も、既に困っている人、悩んでいる人もいたかと思います。

しかし、原因や対策を知っていることで、食い尽くし系の人たちへの考え方が少し変わったり、向き合い方を改めるきっかけになったのではないでしょうか?

食い尽くし系の人たちは自覚がないからこそ、なかなか自分の努力だけでは改善できない人も多くいます。周りの人の言葉や協力によって、本人の自覚に繋がることも可能性としてありますし、改善の助けになることもあると思います。

せっかく人と食事をする楽しい時間を守るために、上手に付き合っていきたいものですね。