回避依存症とは?
皆様は、回避依存症という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
回避依存症とは、「自分自身が経験することになる傷つく事柄から必死に逃げようとする心理状態」のことを言います。言い換えると、「他の人との関係を作っていくことを避けている人間の状態」のことになります。回避依存症の方は、傷つくことが怖く、恋愛、友情など全ての人間関係に関して、臆病になってしまう傾向があります。傷ついてしまうかもしれないこと自体に敏感に反応してしまう心理的な症状です。もし、回避依存症かも?と思った方は、本記事でチェックすると共に、該当した方は治療法などを参考にしてみてください。
回避依存症の女性の特徴
回避依存症の女性は、男性とは違い、「社交的で、明るい方が多い」という傾向があるようです。しかしその一方で、回避依存症の女性は寂しくなってしまう一人の時間を酷く嫌ったり、一人になった時にどう過ごしていいか分からないという心理状態の方が多いです。さらに詳しく特徴を見ていきましょう。
①モテる女性が多い。→回避依存症の女性は、綺麗な方が多いと言われています。また、身なりを綺麗にしていて、華やかでモテるタイプの方が多くら社会的でフレンドリー、そして愛嬌があるのでよくモテて、男性とデートしていることも多いようです。これは、「1人でいたくない」「寂しいのが苦手だから、誰でもいいから一緒にいたい」という心理的な状態が原因なようです。
しかし、相手との距離が縮まってくると急に距離を置いたりするなど、「浅くて、広い人間関係」を築くことが多いのも回避依存症の方に多い特徴です。
②男性に依存してしまう傾向が高い。→上記でも言わせて頂いた通り、回避依存症の女性は1人の時間をとても嫌います。「必要とされたい」という心理状況が働き、好意を寄せてくれる男性に対して安心感を感じるようです。
自分が必要とされている!と感じている間は、デートや一緒にいる時間も楽しく過ごすことが出来ますが、男性の小さな言動などから「自分に好意がない」と感じてしまうと、スっと冷めて、身を引いてしまうことが多いようです。
回避依存症のチェック
もし、自分は回避依存症かな?と思ったら次のようなことを確認してみましょう。以下の設問を「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
①友達を作るのが苦手。→回避依存症の方は、人と仲良くなることが苦手な方が多いです。特に人とのコミュニケーションを苦手と感じている人が多いのも事実です。
②他人、友達、恋人などと一定の距離感が欲しい。→相手が自分に深く干渉してくるのを嫌い、その代わり相手のことを深く知りたいとは思わないようです。友達、恋人、対象が誰であろうと一定の距離を保った付き合い方になってしまいます。
③ある一線を超えて欲しくないと思っている。→上記のものとよく似ていることが分かると思います。自分の中のある一線に踏み込まれることを強く嫌います。
④連絡をこまめにとることや人と会うのが苦手。→仮に恋人だとしても、この気持ちは変わることはないため、関係が上手く作れないことがあるようです。
⑤自分と価値観が合わないと違和感を感じる。→相手と価値観が違うと、それ以上その人と関わりたいという気持ちが無くなります。自分以外の価値観を上手く前向きに捉えることが出来ないのも、大きな特徴です。
⑥自分の気分で友達、恋人との関係を切ってしまったことがある。→相手のことを考えるのが苦手で、自分の気持ちだけで人との関係を作ってしまうのも回避依存症の方の特徴です。
それでは、診断結果を見ていきましょう。
当てはまったのが0〜2個だった方は、回避依存症ではありません。
当てはまったのが3〜4個だった方は、回避依存症の可能性があります。
全て当てはまった方は、限りなく回避依存症の可能性が高いです。
回避依存症になってしまう原因
人はなぜ、回避依存症になってしまうのでしょうか?大きく分けると三つの原因が考えられます。その原因について見ていきましょう。
〇過去の人間回避、恋愛がトラウマになってしまっている。→人と関わる過程においで、上手く関係を築くことが出来なかった場合だったり、過度な干渉を受けたりしている場合に回避依存症になってしまうことがあるようです。
〇親からの過度な干渉。→小さな頃から、過度に干渉されていると、子供は親からの愛情を「支配」や「押し付けられている」という考えに至ってしまい、親以外の人から受ける愛情もマイナスに捉えてしまうことがあります。
〇親や、恋人、友達に振り回された経験がある。→信用していた友達に裏切られたり、恋人に浮気されたりなど、辛い人間関係のトラウマが回避依存症を発症してしまう原因のひとつになってしまうことも少なくありません。
回避依存症と恋愛依存症の関係
回避依存症と恋愛依存症は、実は親密な関係にあるようです。何故かと言うと、共通点があるからです。どちらも「人に認められたい」「自分を信じて欲しい」「大切にして欲しい」という思いがあります。その奥底には、「人に見捨てられるのが怖い」という不安があります。
回避依存症と恋愛依存症、両方の症状を持っている方のことを複合タイプと言います。両方の特徴を持つとどんなことが起こるのでしょうか?
①別れ話をすぐにしようとするのに、相手から切り出されると怒る。
②優しい時と優しくない時の差が激しい。
③距離の近づき方と離れ方が極端である。
回避依存症と恋愛依存症は、とてもよく似ています。これから紹介する回避依存症との付き合い方、克服方法を見ていただければ恋愛依存症への向き合い方の参考にもなるかもしれません。良ければ是非参考にしてみてください。
回避依存症と結婚
克服方法などを紹介する前に結婚について考えていきましょう。回避依存症の方は、基本的に人と深く関わることをとても嫌います。結論から言うと、結婚は簡単なことではありません。理由を紹介していきます。
◉回避依存症の方は、責任を取る事が難しい。→自分の行動や、問題について対応出来るという意味のことを「責任を取る」と表記しています。自分がもし間違った行動をとってしまった時に、間違いを認め、信頼関係が崩れることがないように対応することが回避依存症の方は難しいです。
結婚には、二人の関係だけでなく、子供、お互いの両親など色々な人との関係が組み合わることが必須です。そして、それには当然「責任」が伴います。
どうして責任から逃げてしまうのか?
●人からの批判を異常に恐れる
●失敗した時のことを常に考えてしまい、挑戦心がない
●自己イメージは高いが、現実とのキャップに苦しむ
このような特徴があるので、結婚生活を安定させることが難しいです。失敗がない結婚生活はないのですが、その度に二人で問題に向き合うことで解決し、仲を深めていきます。しかし、回避依存症の方は最初から問題と向き合うことをしないため、「どちらかが耐えなければいけない」という一方的な生活になってしまいます。
あくまで、回避依存症の方は自分に非があることを決して認めようとしません。そのため、パートナーに押し付けてしまい、相手の負担が大きくなってしまうのです。
この記事をご覧になってくださっている回避依存症の女性で、「え?私結婚できないの?」と不安にさせてしまった方がいるかもしれません。しかし、大丈夫です!回避依存症は、克服することが出来ます。ここからは、回避依存症との付き合い方、克服方法を見ていきましょう。
回避依存症との付き合い方
回避依存症とはどうやって向き合っていけば良いのでしょうか??
①自分は「回避依存症である」ということを自覚する
②少しずつ人に心を許していけるような練習をする
③カウンセリングを受ける
回避依存症の克服法
回避依存症との付き合い方を見ていきましたが、それは克服していくためにも大切なことになります。よって、上記で紹介した付き合い方について、より詳しく紹介していきたいと思います。それが、克服法に直結する。
・自覚の大切さ→何かを克服する時は、何を克服するか、その正体を知ることが大切です。自分が回避依存症であるということを自覚することが克服への第1歩です。
自覚することが出来れば、今までの一定の距離を保った人間関係や、なぜ恋愛が上手くいかなかったのかがはっきりしてくるはずです。初めは、「回避依存症」と認めたくない気持ちもわかりますが、ゆっくり受け入れていくことが出来れば、克服へと近づいていくことでしょう。
・人に心を開く練習をする→自分の周りの人で、話しやすい人や、距離を縮めてみたい、仲良くなりたいと思う人がいれば、その人に自分の気持ちを打ち明けてみましょう。
回避依存症を克服するためには、「人を信頼しても大丈夫だと思えること」が何よりも大切になってきます。自分が本心をさらけだし、相手が受け止めてくれるという経験を積んでいくことで、「自分の気持ち、本心を受け止めてくれる人がいる」という事実を知り、同時に自信を持てるようになるはずです。もちろんすぐに、心を開くことは無理だと思います。焦りは禁物。ゆっくり、ゆっくり、自分のペースで心を開いていきましょう。
・カウンセリングに行く→もちろん回避依存症の方にとって、それを自覚することや、相手に心を開くことはそんなに簡単なことではありません。そんなときはカウンセリングに通ってみてはいかがでしょうか?
少しずつでも、自分一人で克服するのが難しそうだと感じた方は、カウンセラーの方と、なぜ回避依存症になってしまったかの原因の追求だったり、自分が考えていることの傾向、克服までの道のりを考えていくのも一つの手です。
まとめ
回避依存症は病気ではありません。大変かもしれませんが、自分が回避依存症であることを自覚したり、原因と向き合ったりすることでゆっくりではありますが、改善していくことができます。周りの人を頼ることで気持ちが楽になることもたくさんあります。回避依存症の女性の中の1人でも、この記事を見て前向きな気持ちを持って頂けたら大変嬉しいです!
最後になりますが、最後までご覧くださって本当にありがとうございました!皆様に幸せなことが起きますことを心から願っています。